家計の予算が守れないとお悩みの方。しっかり管理していきたいのに、ストレスがたまりますよね。もしかしたら予算の組み方にムリがあるのかもしれません。
私は年間150万円以上の貯金に成功している主婦です。
追記:2019年は250万円を達成しました!

私の家計予算の組み方はとことんムリをしない方法。家計管理に消耗してしまっている方のお役に立つよう、私流の予算の組み方について紹介したいと思います。
目次
家計の予算が守れないなら一般論や理想論は気にしない
よく本やネットで「理想的な支出の割合」とか「平均的な支出の割合」とかを紹介されていますよね。食費は○%、住居費は○%、お小遣いは○%・・・というようなやつです。
家計の予算が守れない人は、「理想の支出割合」や「平均的な支出の割合」を参考にするのを一旦やめてください。
あれはあくまでも「理想論」であり「一般論」です。各家庭によってそれぞれ事情が異なるので、真似しようと思っても難しいことがほとんどです。
現実離れした予算を組んでしまい、守れないことが続けばハッキリ言って意味がないし、ストレスがたまるだけです。身の丈にあった予算の組み方をしましょう。
では何を参考に予算を組めばいいのか。ずばり、あなたがつける「家計簿」です。
家計予算を決める前に3ヶ月家計簿をつける
家計予算をつける前に、3ヶ月家計簿をつけましょう。
3ヶ月も家計簿をつければ、何にいくらを使っているのか大体つかめてきます。それまでは予算を組むことは延期してください。
家計簿は面倒なイメージがあるかもしれませんが、クレジットカードを上手く使えば月1回15分程度の時間でつけることができます。

もうすでに家計簿をつけているという方は家計簿を参考に家計予算を組んでいきましょう。
家計簿の3ヶ月の月平均値を暫定予算とする
家計簿の記録から、各項目の月平均値を出します。1円単位まで設定すると見づらいしややこしくなるので、千円未満は切り上げして端数をなくしてしまいましょう。これが1ヶ月あたりの家計の暫定予算となります。
【例】食費・・・1ヶ月目:5万円、2ヶ月目:4万5千円、3ヵ月目:5万7千円の場合
5+4.5+5.7万円=15.2万円
15.2万円÷3ヶ月=5.0666…万円≒5.1万円
食費の1ヶ月あたりの暫定予算・・・5.1万円(51,000円)
各項目ごとの暫定予算が出たら、全部合計してください。このとき「貯蓄」や「投資」の家計簿項目を設定している人は、合計金額から除外します。合計するのは支出の項目だけに絞りましょう。
次にこの「暫定予算の合計」と「収入」を見比べます。
暫定予算の合計≦収入の場合(暫定予算の合計が収入より少ない場合)
収入から暫定予算の合計を引いた金額が貯蓄や投資に回せる金額となります。
暫定予算を削り、貯蓄や投資に回す金額を増やせないか検討が必要です。
暫定予算の合計>収入の場合(暫定予算の合計が収入より多い場合)
赤字の状態なので、暫定予算が収入より少なくなるよう削れる部分を探す必要があります。

暫定予算から削れる部分がないか精査する
暫定予算から削れる部分がないか精査します。
削りやすいのは、毎月一定の金額を支払っている「固定費」や、生活していく上では必ずしも必要ではない「娯楽費」などです。
固定費の予算を削る方法
・住居費・・・安い家賃の物件に引っ越す、実家を頼る
・水道光熱費・・・電気料金を最適なプランに変更する
・通信費・・・携帯・スマホのプランを見直す、スマホは格安SIMを使う、ネット代の安いプロバイダに乗り換える
・車両費・・・車を手放す、軽自動車に買替える
・保険・・・最適なプランを再検討する、解約する
生活していく上で必須ではない項目の予算を削る方法
・外食費・・・外食に行く頻度を減らす、手作りの弁当を持参する、コンビニを利用しない
・被服費・・・購入頻度を減らす、安いブランドで買う、洗濯は自宅でする
・交通費・・・タクシーを使わない、近場は自転車で移動する
・交際費・・・飲み会の頻度を減らす
・娯楽費・・・美容用品をプチプラにする、お金のかからないレジャーを楽しむ、禁煙する、行っていない習い事はやめる、お小遣いを減額する
予算を削る際は「本当に実現できる範囲」で
せっかく家計簿をもとに予算を組んでも、ムリに削りすぎれば「予算を守れない」という悩みを繰り替えすだけです。
「これは節約したくない!」という項目もあると思います。そんな項目は、ムリに削らなくてOKです。予算を守れる範囲で、削れるところがないかを探しましょう。
暫定予算から節約できそうな部分を削ったら、それがあなたの家計の「本予算」です。
収入を増やせないか検討する
本予算が収入を上回っている場合や、貯蓄・投資の金額をもっと増やしたい場合は収入を増やすしかありません。
たとえば時給800円のアルバイトやパートなら、1日6時間を週2回で38,400円の収入増になります。育児などで家から出られない場合は、在宅でできる仕事を探してみるのも良いでしょう。
すでに会社員として働いていて副業ができないようであれば、今の職場で積極的に仕事を引き受けて残業するという手もあります。あまりに収入が足りないようであれば、給与の高い仕事への転職も検討する必要があるかもしれません。
収入を増やすことが難しい場合や、収入を増やしても本予算が上回ってしまう場合は、再度予算を精査して節約できる部分を削るようにしましょう。
家庭の状況が変わったら再度家計予算を組み直す
以上が家計予算の組み方です。
ポイントは「まずは3ヶ月家計簿をつけて、家計簿の記録をもとにして予算を組むこと」です。反対に言えば、とりあえず3ヶ月家計簿をつけてデータが手には入ったら、それ以降は家計簿をつけるのをやめてもかまいません。とにかく3ヶ月は頑張ってつけましょう。
また家計はそのときの家庭の状況によって変化していきます。引越しをしたとき、家族が増えたとき、子どもが進級したときなど、状況が変わったときは再度家計簿を3ヶ月つけて家計予算を組み直すようにしましょう。